おつぼ山神籠石出土柱根
おつぼやまこうごいししゅつどちゅうこん
概要
おつぼ山神籠石出土柱根
おつぼやまこうごいししゅつどちゅうこん
佐賀県
古代/7世紀後半
柱根は、3本ともに先端は尖っており、昭和38年の発掘調査においては、柱穴を0.8mほど掘った後、1mほど打ち込んだ状況で検出されている。柱は約10度列石側に傾斜しており、水門石積みの傾斜と一致していることが報告されている。
また、保存処理の際に樹種鑑定を行い、3本ともにイスノキであることが判明している。
第1号柱根:長さ 96 cm、最大径 21cm
第2号柱根:長さ144 cm、最大径 24 cm 、内部まで亀裂が進行しており、
割れを防ぐためにステンレスベルトで緊縛している。
第3号柱根:長さ170 cm、最大径 25 cm
3本
佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304番地1
武雄市指定
指定年月日:20120326
武雄市教育委員会
有形文化財(美術工芸品)
本柱根は、昭和38年に発掘調査が行われた際に、第1水門前から出土したものである。以来、平成8年まで橘小学校の防火水槽で保管され、小学校の改築を機に平成10年度から12年度まで国庫補助を受けてPEG(ポリエチレングリコール)による保存処理を行った。出土後長期間に亘る防火水槽での保管だったため、泥土に埋もれた部分は良好だが、そうでない部分は藻の繁殖によって形状が壊されている。