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ゆう

概要

ゆう

考古資料 / 奈良県

中国・商末周初 紀元前11~紀元前10世紀

鳳凰紋

通蓋高51.4 口径20.2x15.7

1個

 器身に大きく直条文(縦じまの文様)と浮き彫りの鳥文(鳳凰文)を飾り、凹凸の激しい稜脊(りょうせき)(鰭飾り)を持つ。さらに、稜脊の間には木の枝のように水平に伸びる装飾が加えられて、全体がすきまなく立体装飾でうめつくされている。蓋にも同じ趣向の装飾がついている。器底と蓋の裏に「婦〓作文〓日癸尊彝析子孫」という銘文がある。このような卣(ゆう)は1930年代に陜西省宝鶏市(せんせいしょうほうけいし)で見つかった柉禁(へんきん)という青銅器セット(現メトロポリタン美術館蔵)にも含まれていて、本例も商末周初期の重要な器として作られたと考えられる。近年、河南省安陽市殷墟(かなんしょうあんようしいんきょ)でこれらの卣の鋳型が発見されていて、商末周初期の青銅器を研究する上で非常に重要な器といえよう。

坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, pp.32-33, no.69.

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キーワード

紀元前 / / 青銅器 / mouth

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