月山
がっさん
概要
月山は海抜1979.5メートルの楯状火山で、1400~1600メートル以高の区域は、ゆるやかな傾斜地をなし、冬の西北風の風下にあたる東斜面には多量の雪が積もり、盛夏も消えず、雪田を形成し、特殊な植物相をあらわす。
また、諸所に高層湿原が発達し、その中には無数の池沼が発達し、オゼコウホネなどの珍種もある。山頂部のお花畠も美しい。北東部の縁辺にオオシラビソの群落がある。日本海側の高山にはここのほかはみられないもので、裏日本でも条件次第では亜高山帯針葉樹林が存在しうることを示している。
ホンドオコジョ・イワヒバリ・ベニヒカゲ(蝶)の生息も注目される。
動物・植物・地形等名称の天然記念物に富む地域として貴重である。