末吉宮跡
すえよしぐうあと
概要
S47-5-174[[末吉宮]すえよしぐう]跡.txt: 末吉宮は首里城の北方末吉の崖上にあり、尚泰久の時代に熊野権現を勧請したものという。社壇の下方にある万寿寺は真言宗の寺院で、末吉宮と同時に建立された。
社殿は3間社流造り、本瓦葺きで、前面に向拝を付し、その前方に拱構造の石橋を架し、切石を積みあげ構築した[[磴道]とうどう]に連結していた。今次大戦によって、これらの遺構は破壊され、現在は磴道のみが完全に復元された。この磴道に続く参道として沖縄特有の石畳道がつくられ、また左右に点々と「いべ」が設けられ、万寿寺を含む境内地もよく旧観をとどめている。末吉宮は、神仏混淆・本地垂迹の信仰形態をみる上にも貴重な遺跡である。