上黒岩岩陰遺跡
かみくろいわいわかげいせき
概要
S46-5-119上黒岩岩陰遺跡.txt: 四国の高峰の1つである石槌山の西南麓に源を発する[[面河溪]おもごけい]が、久万川と合流する地点から久万川を約3キロさかのぼった右岸に所在する。岩陰は比高約20メートルの石灰岩の岩脈の先端部にあり、遺跡の中心は岩壁の両北端から西南側面である。
昭和36年から5回にわたる調査の結果、第1層から第9層までに遺物が包含されていた。とくに第4層の繩文時代早期における20体を越える埋葬人骨や第9層の繩文時代創草期における細隆線文土器、有舌尖頭器、削器、礫器、礫石に線刻した岩版等の一括遺物は、この時代の最古の遺物であり貴重な資料である。
なお、岩陰内の遺物包含層を科学的処理により固め、断面の観察ができるような措置がとられ保存に万全を期している。