知立のからくり
ちりゅうのからくり
概要
これは知立神社の大祭(隔年、間の年には山車の出ない小規模な祭)に曳行される西町屋台の上で演じられるからくり人形芝居である。
宿場町知立の町民が贅を尽して執行してきた当祭礼に山町、中新町、西町などから現在五台の山車【だし】が曳き出されるが、山町、中新町山車上で「阿波鳴戸【あわのなると】」や「壺坂霊現記【つぼさかれいげんき】」「三番叟【さんばそう】」の文楽人形芝居が操されるに対して西町山車では伝統的に浄瑠璃からくり人形芝居を上演してきた。近年その操法の伝承が衰微しつつあるが、「一の谷合戦」は他にはない芝居仕立ての祭礼からくり人形として芸能史研究者から注目されている。なお、今日では遣【つか】い方が明らかでないが、「平治合戦」の人形も保管されている。
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国指定文化財等データベース(文化庁)