大和額安寺五輪塔納置品
やまとがくあんじごりんとうのうちひん
概要
昭和五十七年の五輪塔修理事業に際し、発見された良観【りようかん】上人(忍性)と善願【ぜんがん】上人(順忍)の舎利容器である。良観上人は関東における布教活動と慈善救済など社会事業の実践者として、中世宗教界の著名な人物であり、その略伝を刻し、遺骨を納めた舎利容器は貴重である。とくにその容器(銅製)は、これまで例のない形姿を伝えた特異なつくりであり、この時代を代表する高僧の舎利容器として、いかにもふさわしく、中世金工の一標準作品となり得るものである。
所蔵館のウェブサイトで見る
国指定文化財等データベース(文化庁)