絵馬カムイノミの図
えまかむいのみのず
概要
・この絵馬は、幕末から明治初期にかけて江戸の日本画壇で活躍した河鍋暁斎(1831~1889)が、アイヌの人々の生活風俗を主題として描いた絵馬で、当時十勝場所の漁場持を努めていた福島屋杉浦嘉七の配下の船頭によって、明治5年(1872)に大津稲荷神社に奉納されたものと推測されます。
・暁斎は、アイヌ絵師として知られる箱館の平沢屏山(1882~1876)の作品をもとに、絵馬を制作したと考えられますが、アイヌの人々を描いた絵画作品が少ない中で、中央の著名な画家によってこうしたアイヌ絵馬が作られた意義は大きいです。
・また、当時の十勝大津漁場がアイヌの人々により支えられていたことを示す重要な資料で、歴史的資料としても価値があります。
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北海道(地方指定文化財)