川上の地蔵盆行事
かわかみのじぞうぼんぎょうじ
概要
川上の地蔵盆行事は、兵庫県神河町の川上区に伝承される、花だんごと呼ばれる色鮮やかな独特の供物を伴う地蔵盆の行事である。花だんごは、行事当日に、川上区の6つの組ごとに作られる。米粉に水を混ぜてこねたものを蒸してから杵と臼でつき、板状にして菱形に切り分け、その四方にはさみで切り込みをいれ、花弁のように曲げて花の形を作る。これを竹串に刺し、中央に「花」の文字を書き入れ、木桶に山型になるように飾り付ける。完成した花だんごは、地区内にある福田寺境内の地蔵に供えられ、地蔵の供養とともに、子供の健やかな成長や無病息災が祈願される。