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千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪

ちばけんとのづかこふん・ひめづかこふんしゅつどはにわ

概要

千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪

ちばけんとのづかこふん・ひめづかこふんしゅつどはにわ

考古資料 / 古墳 / 関東

古墳時代後期

一括

重文指定年月日:20240827
国宝指定年月日:
登録年月日:

国宝・重要文化財(美術品)

 殿塚古墳・姫塚古墳は九十九里浜から太平洋へ注ぐ木戸川中流域左岸の台地上に立地する前方後円墳であり、古墳時代後期後半の築造と考えられる。
 本一括は、昭和31年の学術調査で出土した、人物埴輪を中心とした形象埴輪の一群である。
 殿塚古墳の形象埴輪は、顎鬚を生やした男性像頭部のほかに、翳・大刀などの器財埴輪も含まれ、犬・猪・水鳥などの動物埴輪を有することが特徴である。
 姫塚古墳では、墳丘北側の平坦部から、原位置をほぼ保った状態で形象埴輪列が確認されている。なかでも特筆されるのは、きわめて大形で、顎鬚をもつ双脚の男性像の一群である。これらは、線刻や彩色などで被り物などを表現しており、携行品や美豆良を精巧につくっている。
 これらは、東日本における形象埴輪の構成を特徴的に表し、遺存状態も良好である。埴輪群像の配列状況がよくわかる事例であり、埴輪祭祀を復元する上で、貴重な一括である。

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