貼交屏風 「三十六快笑」似顔絵
はりまぜびょうぶ「さんじゅうろくかいしょう」にがおえ
概要
貼交屏風 「三十六快笑」似顔絵
はりまぜびょうぶ「さんじゅうろくかいしょう」にがおえ
173×64(cm)〈一隻〉
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号6075
曾我廼家五郎旧蔵資料
解説:日比野啓(成蹊大学文学部教授)
独立行政法人日本芸術文化振興会
昭和12年(1937)4月、五郎は三十六歌仙にちなんだと称して自作から36本の作品を選び、「三十六快笑」と名づけて赤坂日枝神社に奉告した。もともと一隻だったはずのこの二曲の貼交屏風には、「三十六快笑」の登場人物(ほとんどが主役)に扮した五郎の似顔絵が描かれている。鷹揚で気のいいお殿様、正直だが怒りっぽい肉体労働者、意固地な老婆など、年恰好も風体もさまざまな役柄に扮する五郎の芸幅の広さにあらためて驚かされる。