五郎の肖像画
ごろうのしょうぞうが
概要
五郎の肖像画
ごろうのしょうぞうが
82×71.5(cm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号6082
曾我廼家五郎旧蔵資料
解説:日比野啓(成蹊大学文学部教授)
独立行政法人日本芸術文化振興会
油絵具で描かれ、黒を背景とした本格的な西洋風のポートレイト。大正14年(1925)に開場して以来昭和14年(1939)までの15年間、新橋演舞場で毎年公演を行ったことを記念して、五郎は『十五年の足跡』という本を刊行するとともに、この肖像画を劇場に飾らせた。喜劇俳優というより政治家や実業家のように見えるが、功成り名を遂げた五郎は、自分もまたそうした立派な人物の一人であると、見る者に思わせたかったのかもしれない。