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太刀 銘 豊後国定秀作

たち めい ぶんごこくさだひでさく

概要

太刀 銘 豊後国定秀作

たち めい ぶんごこくさだひでさく

その他

定秀

制作地:豊後国

平安時代 12世紀

鉄 鍛造

刃長74.6 反2.7

1口

鎬造、小鋒。腰反強く踏ん張りあり。鍛は小板目流れて柾交じり、地沸細かにつく。刃文は小沸出来で細直刃、物打やや上で焼き深く小乱となり沸強くなる。帽子は浅く湾れて小丸に浅く返る。佩表の腰元に梵字を刻む。茎は生で目釘孔1つ開く。定秀は豊後最古の在銘刀工で、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて作刀を行い、名工として名高い行平の師としても知られる。定秀は、中近世の刀剣書や銘尽などでは「彦山三千坊の学頭」として評され、豊前豊後の両国にまたがってそびえる霊峰英彦山(彦山)ともゆかりが深い。行平は鎺元を焼き落としとする作例が多いなか、本品の場合は焼出しが区際となるのがやや異例である。また、物打付近に矢や刀を受けた際についたと思われる誉疵がある点が珍しく貴重である。

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