小林一茶の「菫塚」序文の草稿
こばやしいっさの「すみれづか」じょぶんのそうこう
概要
久保田家より寄贈された一茶の真筆の短冊・扇面・書簡に加え、中村皐鳥追悼句会句合、全9点の貴重な資料が一面に貼られている「貼り交ぜ額」の内の一茶自筆の草稿。一茶は春耕の為の俳書『菫塚』の出版を計画していたが、これは、春耕の立場になって、一茶が書いた序文で、後半が欠如している。『菫塚』は出版されなかったが、久保田家に伝えられている句帳「花春帖(浅黄空)」は、『菫塚』に入れるものとして一茶が選んでおいたもの、という説もある。