上浜田中世建築遺構群
かみはまだちゅうせいけんちくいこうぐん
概要
遺跡は、相模川東岸の南北に連なる座間丘陵の南端に立地している。
昭和47年及び昭和48年から49年にかけての2回の調査によって、縄文時代、古墳時代、奈良・平安時代、中世、近世の遺構群が存在していることが明らかにされた。特に、中世の建物址(9棟)、奈良・平安時代の竪穴住居跡(116軒)は、近くに国分寺・国分尼寺が造営されていることから、この地が奈良時代から中世にかけて、相模国の重要な位置を占めていたことを示す貴重な発見である。中世の建物跡は、当時の武士階級の居館跡であるとの考えもあり、貴重な資料であることが評価され、昭和56年に神奈川県の史跡に指定された。
現在、本遺跡の大部分は宅地造成により消滅しているが、史跡に指定された中世の建物址群の周辺は「浜田歴史公園」として保存されている。