須恵器 坏蓋
すえき つきふた
概要
須恵器 坏蓋
すえき つきふた
古墳時代後期
粘土
口径10.6㎝、高さ3.8㎝
1点
観音山古墳
来歴:1982神戸市立博物館
参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・森田稔「長田区観音山古墳の出土遺物」『博物館だより』No.23 神戸市立博物館 1988
杯蓋は口径10.6㎝、高さ3.8㎝で、口縁部の約3割が欠けています。天井部の外面は左回転のヘラケズリの後、回転ナデ、静止ナデで丁寧にヘラケズリを消しています。その後で製作工人を識別するための印と考えられるヘラ描きの線を1条刻んでいます。稜は丸くて明瞭ではなく、口縁部はやや外反します。内面は回転ナデの後、天井部の内面のみ静止ナデをしています。焼き上がりは良好です。時期は6世紀末から7世紀初頭です。
【古代の神戸】