法華経 巻第五
ほけきょう まきだいご
概要
法華経 巻第五
ほけきょう まきだいご
平安時代末期/12世紀
紙
復元残存長683.8㎝、天地最大幅13.2㎝、復元紙幅23.6㎝
1巻 13紙残存
来歴:1982神戸市立博物館
参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・森田稔「「石峯寺経塚」遺物の再検討」(『神戸市立博物館研究紀要』8 1991)
本品は、石峯寺経塚出土といわれる経筒内から発見された、法華経巻第五残欠です。法華経は巻子に仕立てられた13紙分が残っており、墨で経文が書かれています。
巻末の奥付部分が欠失しているため、写経された年代や発願者、写経者などは明らかでありませんが、概ね平安時代末期ごろのものと考えられます。
長く地中に在ったため、上半部が腐食して塊まりになっていましたが、当館入手後に保存修理を行い、巻子装に仕立てて展示を可能にしました。
【中世の神戸】