お櫃
おひつ
概要
お櫃
おひつ
木,金属
〔本体〕径25.0cm×高17.0cm
〔蓋〕径23.2cm×高4.0cm
〔全高〕20.5cm
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富山県高岡市古城1-5
資料番号 2-01-02-45
高岡市蔵(高岡市立博物館保管)
炊きあがったご飯を釜から移し入れて保存しておくための道具。冠婚葬祭用のものに、漆塗のものもある。「飯櫃(めしびつ)」ともいう。
夏は炊いたご飯が腐りやすいので、木製のお櫃は使用せず、竹製のものに入れておいた。冬は稲藁で作った蓋付きの入れ物に飯櫃を入れて保温した。
◇お櫃(おひつ)
櫃は箱形の入れ物の総称で、長櫃・唐櫃などがあるが、ここから転じて米櫃や飯櫃などの言い方が生じた。このうちで、一般にオヒツとよぶのは飯櫃のことである。炊きあがった飯を釜から移し、保温しながら食膳に運ぶ道具で、直径約1尺(約30cm)前後のものが一般的である。取っ手が2か所あるのせ蓋や、はめ込み式の蓋をもつ。ヒノキ材を用いると桶板に狂いが生じず、木の香りが弱いため最良とされる。通常は水けを吸収する白木が使われるが、冠婚葬祭用には漆塗りもある。夏は炊いた飯がくさりやすいため、お櫃を使用せず、竹製に飯籠に入れて吊るしておく。冬の寒い時期には、稲藁で作ったイレコ・ワラコ・イズメ・イズミなどにお櫃を入れて保温する。
<参考>
・日本民具学会編『日本民具辞典』ぎょうせい,1997