柿原村絵図
かきはらむらえず
概要
柿原村絵図
かきはらむらえず
歴史資料/書跡・典籍/古文書 / 絵図・地図 / 江戸 / 愛媛県
江戸時代後期
紙本着色
173.0cm×340.0cm
1舗
愛媛県西予市宇和町卯之町4-11-2
愛媛県歴史文化博物館
宇和島藩が柿原村(愛媛県宇和島市)を測量して作製した絵図。宇和島城下の北東、須賀川の上流に位置する。村の南側を山が連なり、北側のわずかに開けた谷間を須賀川が東から西に流れている。須賀川の流域に開かれた田が黃色で示されているが、元禄9(1696)年のデータによると田が33町8反余り、畑が11町8反余りとなっている。本図には須賀川の右岸に宇和島藩が設けていた「御鷹野場」が描かれている。また、宇和島藩士で家老もつとめた桑折宗臣の「文宝日記」によると、宗臣が柿原を何度か散策に訪れていることがわかる。山野があり川にも恵まれた柿原村は、鷹狩や遊山に適した土地でもあったのだろう。絵図の北側、2つの川が流れ込む所に描かれた仙波ケ嶽周辺には、昭和50(1975)年に洪水調節・上水道用水などを目的とした須賀川ダムが竣工、その景観は大きく変化している。