キュンストレーキ
きゅんすとれーき
概要
フランス人解剖学者オズーにより製作され、幕末から明治初頭にかけて日本に移入された紙塑人体解剖模型で、福井市立郷土歴史博物館に男性体1体と女性体1体が所蔵されている。男性体については万延元年(1860)に福井藩が長崎を通じて800余両で購入したものといわれ(『済世会小史』)、女性体は明治二年(1869)に購入された。2体は、福井藩医らによる解剖指導などに使用されたほか、その後は福井県医師会、ついで福井市医師会に移管され、昭和四十三年(1968)に同会から福井市立郷土歴史博物館に寄託され、平成十三年に同館蔵となった。