旧長岐家住宅
きゅうながきけじゅうたく
概要
旧長岐家住宅は、鷹巣盆地南部の北秋田市七
日市に所在する。長岐家は、江戸時代の初め
頃にこの地を切り開き、代々当地の肝(きも)煎
(いり)を務めた家である。同家に残る文書から、
江戸時代を通して3度、藩主が鷹狩りを兼ねた
領内巡検の際に休泊したことが知られている。
建築年は、屋根裏にあった破魔矢の墨書等か
ら、文政13年(1830)である。書院造風の意匠、
式台付玄関、書院奥の便所など座敷部のつくり
は、建築当初から藩主の宿泊を意識したものと
推定される。