三河家住宅
みかわけじゅうたく
概要
三河家住宅
みかわけじゅうたく
徳島県
昭和/1928頃
鉄筋コンクリート造、建築面積193.30平方メートル、三階、一部地下一階、瓦葺一部銅板葺
附・岩屋 1棟
鉄筋コンクリート造、建築面積31.69平方メートル
・外便所 1棟
鉄筋コンクリート造、建築面積2.69平方メートル
・門及び塀 2基
鉄筋コンクリート造及び石造、折曲り総延長44.7m
宅地 815.00平方メートル
7番の一部、8番の一部
右の地域内の庭門、裏庭門、石敷、像、浄化槽を含む
1棟
徳島県徳島市富田浜四丁目7番地2
重文指定年月日:20071204
国宝指定年月日:
徳島市
重要文化財
三河家住宅は、産婦人科病院を開院していた医学博士三河義行が、昭和3年頃に建てた自邸で、徳島県立工業学校建築科出身の木内豊次郎が設計した。主屋は鉄筋コンクリート造3階建で、展望台としての塔屋を高く立ちあげ、2階には波形平面のテラスを設けるなど、曲面を多用した複雑で変化に富んだ輪郭を形造っている。また内部は、玄関風除室の黒白タイルの市松敷きや、曲面建具やステインドグラスなど、要所に見所をつくる。
三河家住宅は、鉄筋コンクリート構造を用い、独特の造形意匠でまとめあげた住宅建築である。地方における近代建築の展開を物語る指標的作品のひとつとして歴史的価値が高い。