木造聖観音菩薩坐像及び木造大日如来坐像
もくぞうしょうかんのんぼさつざぞうおよびもくぞうだいにちにょらいざぞう
概要
両像を所蔵する黒貫寺は真言宗の古刹であるが、明治7年(1874)に山門以外を消失し、明治9年(1876)に佐土原の末寺である久峰寺の大悲殿(観音堂)を移築して再興された。この2躯もその際に移座されたものである。久峰寺の歴史については不明であるが、黒貫寺に残る永禄12年(1569)の厨子の再興銘には聖観音像の、元禄7年(1694)9月の「修理記録墨書板」には両像が存在したことが記されている。