松原の真言
まつばらのしんごん
概要
桶川市川田谷(かわたや)の松原地区に伝わる民俗行事で、太鼓の演奏に合わせて真言を唱えるものである。松原地区の中高齢の女性達が中心となり、以前は桶川市内や周辺地域の寺院に招かれて奉納していたが、現在は毎年4月8日の泉福寺(せんぷくじ)花祭り、8月24日の同寺施餓鬼(せがき)の法要で奉納されている。
真言の奉納は、寺院の本堂で行われる。小太鼓2基と大太鼓2基の演奏に合わせ真言を唱える。小太鼓の演奏者は真言や囃子のジゴトによる歌詞を唱え全体の調子を整える。大太鼓は、2名が向かい合い、両側から色とりどりの房がついた撥で叩き、途中、隣や対角線上に位置する演奏者との間で撥を投げ合いながら演奏する。神流(かみりゅう)、一本撥(いっぽんばち)、新囃子(しんばやし)の3曲が順に行われ、そのうち一本撥の際は、房の付いた撥を持った踊り手が演奏に合わせて踊る。