役行者像
えんのぎょうじゃぞう
概要
修験道の祖とされる役行者(役小角)の画像としては古い資料は少なく、元徳3年(1331)銘を持つ日光・輪王寺本や室町時代の根津美術館本が知られているが、本図はそれらに続く時期の資料である。根津美術館本と構図は類似しており、頭巾を被り、衲衣の上に袈裟をつけ、その上に葛衣をまとって、従者の前鬼・後鬼を伴う。ただ、根津美術館本が左手に杖、右手に独鈷を持つのに対して、本図では左手に数珠、右手に独鈷を持ち、杖は前鬼が持つ点が異なる。
えんのぎょうじゃぞう
修験道の祖とされる役行者(役小角)の画像としては古い資料は少なく、元徳3年(1331)銘を持つ日光・輪王寺本や室町時代の根津美術館本が知られているが、本図はそれらに続く時期の資料である。根津美術館本と構図は類似しており、頭巾を被り、衲衣の上に袈裟をつけ、その上に葛衣をまとって、従者の前鬼・後鬼を伴う。ただ、根津美術館本が左手に杖、右手に独鈷を持つのに対して、本図では左手に数珠、右手に独鈷を持ち、杖は前鬼が持つ点が異なる。
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