樫原廃寺跡
かたぎはらはいじあと
概要
H10-07-064[[樫原廃寺跡]かたぎはらはいじあと].txt: 樫原廃寺跡は、京都市西南部の長岡丘陵東麓に位置する。昭和42年の調査で回廊、中門、築地塀跡とともに、白鳳時代に建立されたと考えられる、国内では発見例のきわめて少ない八角形塔跡が検出され、建築史上重要な寺院跡として昭和46年に史跡に指定された。
平成9年になって、指定地域の北方で民間の宅地開発に伴う発掘調査が実施され、これによって寺域北辺を画する回廊跡と掘立柱建物3棟が検出され、続いて実施された確認調査では、塔の北側に建物基壇が検出された。
これらの調査により、これまで明らかでなかった寺域の北辺と伽藍の一部が明らかとなったため、これらの地域を含む一帯を史跡に追加指定し、保存の万全を図ろうとするものである。