金華糖用木型 鯛文
きんかとうようきがた たいもん
概要
この木型は、砂糖菓子の一種である金華糖を作るための型である。型には鯛が彫られており、その大きなうねりは立体的な菓子の出来上がりを想像させる。金華糖は木型二枚を合わせて作るが、一カ所に砂糖液を流し入れる漏斗状の口が開けてあるのが特徴である。金華糖の意匠にはお祝い用の鯛が多いが、本物の鯛の代用とされていたため、冷蔵庫の普及にともなってお菓子の鯛の需要は次第になくなったといわれる。最近では大型の金華糖を作る菓子屋は減り、雛祭り用に小型のものが作られているようである。
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国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館