金龍寺の鮫様(龍神・妙亀菩薩・鮫神像)
きんりゅうじのさめさま
概要
・この像は、明治22年(1889)に、生振村で鮭漁場を経営していた古谷長兵衛が奉納したものです。
・台座の中央に唐風の衣装をまとい龍に乗る「龍神」像、宝珠を持ち緋色の袴を着け鮫の上に立つ「鮫神」像、剣を携え亀の上に立つ「妙亀菩薩」像の三体の神像で構成されています。
鮫は、石狩地方のアイヌの人たちの伝承に見えるチョウザメと結び付くものと考えられ、アイヌの伝承と和人の信仰が混淆した北海道の特色ある様相を呈しています。この像は、石狩弁天社の鮫様像とともに、鮫様信仰を伝える資料です。
・なお、厨子には漆塗りによる修復が施されていますが、かつては朱書きがありその由来を知ることができたことから、これを付とします。