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観心寺金堂

かんしんじこんどう

概要

観心寺金堂

かんしんじこんどう

宗教建築 / 室町 / 近畿 / 大阪府

大阪府

室町前期/1346-1369

桁行七間、梁間七間、一重、入母屋造、向拝三間、本瓦葺

1棟

大阪府河内長野市寺元

重文指定年月日:18971228
国宝指定年月日:19520329

観心寺

国宝

観心寺金堂 一棟

 観心寺は空悔の弟子実慧が天長年間(八二四~八三四)に創建したと伝えるが、今の金堂(従来元水と呼ばれていた)は天授四年(一三七八)以前に再興されたもので、室町時代前期に属する。その後永享十一(一四三九)、永正元(一五〇四)、天文十一(一五四二)、元亀三(一五七二)、文禄四(一五九五)、慶長一八(一六一三)、寛永六(一六二九)、寛文五(一六六五)、享保一三(一七二八)の各年に修理があった。
 堂は桁行七間、梁間七間で正面に三間の向拝があり、内部は内外陣に分かれ、その境に菱格子の欄間と引違い格子戸を入れており、内陣の仏壇前の両脇には両界曼荼羅を描いた板壁を建てる。このように内外陣の区画が厳重なのは密教本堂の特徴である。この堂は和様を主体とし、組物も和様三斗組であるが、中備には大仏様の特徴である双斗を用い、向拝柱には礎盤があり、内部架構には虻梁大瓶束及び海老虹梁を使用するなど、随所に禅宗様及び大仏様を取り入れており、いわゆる折衷様の代表的な遺構として重要である。

【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

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