真宮遺跡
しんぐういせき
概要
S51-6-018[[真宮]しんぐう]遺跡.txt: 岡崎市街地を貫流する乙川が矢作川に合流する地点に所在する繩文時代晩期中葉を中心とする集落跡である。
昭和49、50年、岡崎市教育委員会が遺跡の範囲と性格を解明するための調査を実施し、竪穴住居跡10、甕棺34、土壙3の存在を確認した。住居跡は円形を呈し、中央部に炉が設けられている。甕棺は、条痕や擦痕を施した粗製深鉢である。すべて単棺の形式で、直立13例、斜位17例、横位4例である。
出土遺物には、大量の土器、石器があり、石剣15、土偶6、イノシシ土偶1などいわゆる儀器類も豊富である。
本遺跡は、多数の甕棺をもつ晩期中葉の集落跡として、東海地方の代表的な一例であり、また当時の墓制の時代性及び地域性を解明する上で重要である。