歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 南北朝
春屋妙葩(1311~1388)は、叔父の夢窓疎石(1275~1351)に従い修行を続け、公武の尊崇を受けて天龍寺などを歴住した。五山制度の確立に寄与するなど室町時代の臨済宗発展の基礎を築いた禅僧として著名である。本墨蹟は示寂2日前に書かれた遺偈で、字形は歪み墨書はかすれ、蹌踉たる筆跡は末期の趣を余すところなく伝えるとともに禅僧の面目を示現した墨蹟としても尊重されている。
夢窓疎石墨蹟〈春屋字号并偈/丙戌(貞和二)春季〉
絹本著色春屋妙葩像(/自賛がある)
癡兀大恵墨蹟〈遺偈/正和元年十一月廿二日〉