庄内のばんどりコレクション
しょうないのばんどりこれくしょん
概要
庄内地方では荷物を背負う時、背中に着ける背中当てを「ばんどり」と呼び、山、農、漁村を問わず広く使用された。
ばんどりは、藁を主材料とした手製品で荷のあたる表面に縄や紐を編んだり、結束したりして補強しているが、この網模様は、クッションの役目を果たすとともに、空荷の時目立つので、多分に装飾的な効果を持っている。特に婚礼の時、嫁入り道具を運ぶために使われる「祝いばんどり」には肩当を付けたり、色布や糸を編み込んで美しく飾ってある。
ばんどりの名の由来は、つまびらかではないが、蓑にことをばんどりと呼ぶ地方もあり、蓑や背中当ての形が、ムササビ(ばんどり)に似ているところから名付けられたともいわれる。指定の内容は、まるばんどり47点、はねばんどり32点、しとばんどり10点、ねこばんどり6点、その他21点。
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公益財団法人致道博物館