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酒飯論絵巻

しゅはんろんえまき

概要

酒飯論絵巻

しゅはんろんえまき

日本

江戸時代

1巻

京都府

酒飯論絵巻は、酒が好きな「造酒正糟屋朝臣長持(みきのかみかすやのあそんながもち)」(以下、長持)、飯と茶を好む「飯室律師好飯(いいむろりっしこうはん)」(以下、好飯)、酒も飯もほどほどを良しとする「中左衛門大夫中原仲成(ちゅうざえもんのたいふなかはらのなかなり)」(以下、仲成)という3人が「酒」と「飯」について「論」じ合う詞書と、酒宴、食事等の場面を描いた絵で構成される。
 第1段では3人が登場し、第2段は長持の主張と酒宴風景、第3段は好飯の主張と高盛飯と茶のもてなし、第4段は中庸をよしとする仲成の主張と酒と飯をほどよく取り混ぜた食事風景が繰り広げられる。
 室町時代に成立し、楽しそうに飲食する姿や調理場面が生き生きと描かれたこの絵巻は、江戸時代を通して多くの写本が作られた。文化庁本が原本、あるいは原本に最も近いと考えられ、茶道資料館本は江戸時代中期頃の写しである。中世の食文化を知る上で欠かせない絵画資料として重要視される。
 参考文献:『酒飯論絵巻‐ようこそ中世日本の宴の席へ‐』展図録(茶道資料館、2018年)

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キーワード

絵巻 / / 詞書 /

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