芦川家文書
あしかわけもんじょ
概要
紀伊藩の上級家臣であった芦川家に伝来した古文書である。これらは、紀伊藩初代藩主頼宣の水戸在住時代からの家臣である、芦川家の家格の正当性を強調するために、第7代公溥が天保2年(1831)に行った整理により、知行目録・系譜などに分類され、新調の箱に収納されるようになった。このうち、二重箱には知行目録など領知関係を中心とした文書が、桐箱には系譜・親類書関係を中心とした文書が納められていた。知行目録類は11点あり、最古のものは初代公吉あての徳川家康朱印状で、慶長11年(1606)の年紀を有する。