園城寺 百体堂
おんじょうじ ひゃくたいどう
概要
園城寺 百体堂
おんじょうじ ひゃくたいどう
滋賀県
江戸中期/1744頃
正面三間、背面四間、側面四間、一重、宝形造、北面入母屋造突出、東面小屋附属、桁行二間、梁間一間、切妻造、桟瓦葺
1棟
滋賀県大津市園城寺町
重文指定年月日:20240815
国宝指定年月日:
宗教法人園城寺
重要文化財
大津市の長等山を寺域とする園城寺の南院にある西国三十三所観音霊場の第十四番札所。観音堂は元禄2年(1689)の上棟で、寺院建築に対する規制をふまえて造営され、礼堂と正堂を合の間で繋ぐ構成。観音巡礼の盛行により賑わい、江戸後期以降、合の間の拡張など増改築を重ね、広い法要空間や不動堂、位牌壇などを堂内に設け、複雑かつ独特の平面となった。琵琶湖を望む高台の境内には、江戸中期から末期にかけて建てられた、札所鐘楼、西国・秩父・坂東札所の百観音を集めた百体堂、眺望に優れる高床の観月舞台、茶所に用いた絵馬堂ものこり、近世札所寺院の境内の様相を伝え、歴史的に価値が高い。