無量寿仏像
むりょうじゅぶつぞう
概要
象を伴うのは珍しいものの、長寿をつかさどる無量寿仏はチベット仏教で高い人気を誇り、贈答品にも用いられました。背景に中国風の山水表現を採用し、額装されていたことから、清時代に描かれたと考えられます。額裏から紅紙に皇帝らの忌日を記した忌辰単が発見されました。
無量寿仏像(TJ-4834-12)の額裏から発見された、清朝の歴代皇帝・皇后の忌日を記した一覧です。チベット仏教とは関係がありませんが、清朝に仕えるチベット僧にとって歴代皇帝の月命日に冥福を祈るのも重要な職務だったため、製作背景を知る手がかりになります。