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額字「松本寺」

がくじ しょうほんじ

概要

額字「松本寺」

がくじ しょうほんじ

歴史資料/書跡・典籍/古文書

萩之坊乗円筆

江戸時代 17世紀

紙本墨書

縦28.7 横53.9 裏貼紙「がく覚」:縦24.6 横35.5

1幅

江戸時代初期の朱印船貿易家・角屋七郎兵衛(1610-72)が、ベトナム・ホイアンに建立した黄檗宗寺院「松本寺」の額字。七郎兵衛は寛永8年(1631)、長崎を出帆して安南国交趾(ベトナム)へ渡ったが、次第に鎖国令が強化されたことで帰国を断念し、ホイアンに永住することとなった。寛文10年(1670)にはホイアンに「松本寺」(寺号は先祖の故地である信州松本に由来)を建立し、同年に寺号の扁額と梵鐘の調達を松坂の角屋本家に依頼した。このときに揮毫された額字が本作品であり、裏に添付される「がく覚」は七郎兵衛の希望を汲んだ詳細な仕様を記した注文書控とみることができる。「がく覚」には松本寺や「日本町」、「唐人町」の位置を示した図が記されており貴重である。

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キーワード

朱印船 / / 松本 / 兵衛

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