旧山岸家住宅(石川県白山市白峰) 浜蔵
キュウヤマギシケジュウタク
ハマグラ
概要
旧山岸家住宅は,重要伝統的建造物群保存地区に選定されている白山市白峰に所在する。17世紀後半から白山麓十八箇村の取次元(大庄屋)を勤めた豪農である。
雪深い山間の集落にあり,主屋は天保11年(1840)建設の土蔵造,三階建で,明治29年に移築,付座敷を接続した。おもに一階で生活し,二階と三階は養蚕などの作業や物置に用いられた。
保存地区内で建設年代が判明する最古の民家で,手取川上流域に分布する土蔵造,切妻屋根の農家住宅を代表する主屋として貴重である。敷地内の土蔵群や,水路なども併せて保存を図る。