西海橋
サイカイバシ
概要
西海橋は,大村湾と佐世保湾を結ぶ,伊ノ浦瀬戸(針尾瀬戸)にかかる道路橋で,建設省の設計により,昭和30年に竣工した。
中央の鋼製アーチは,建設当時我が国最大の支間(スパン)216mで,戦後の物資不足の中,力学的合理性に基づく繊細な部材構成を実現している。設計,製作,施工のすべての面で卓越した技術が駆使された,我が国初の海峡横断橋で,その後世界最大級の規模を実現する戦後長大橋の出発点といえる。なお本件は,紅葉谷川庭園砂防施設とならび,戦後土木施設として初めての重要文化財指定である。