小林一茶の久保田春耕宛書簡「廿二日御書拝見…」
こばやしいっさのくぼたしゅんこうあてしょかん「にじゅうににちごしょはいけん…」
概要
久保田家より寄贈された一茶の真筆の短冊・扇面・書簡・歌仙等、全11点の貴重な資料が一面に貼られて
いる「貼り交ぜ額」の内の書簡。
『文政句帖』によれば、一茶は、文政五年八月二十五日、六川から湯田中に向かった。大熊、松川を過ぎて夜間瀬川の岸に着いたが、洪水がまだ引けず、渡ることができなくて六川にとって返した、という意味の漢文の記事がみえる。また、八月二十九日の頃には“三好入”とあることから、この手紙は善光寺の上原文路(屋号三好屋)宅から出されたものであると考えられる。