ラッカ手七連手付皿
らっかでななれんてつきさら
概要
薄い褐色の胎土を用いた多連皿。中央の小さい皿の周辺にほぼ同型の皿6個をならべ、それぞれの口縁部および底面周辺を同じ胎土でつなぎ合わせ、捻り紐状の取っ手をつけている。底面部で、7個の皿を固定するために付け加えられた胎土部分には、空気抜きと思われる穴6箇所があけられている。底面を除く全面に緑釉を施している。一部銀化した部分は金属質の光沢を放っている。また釉薬の剥落が部分的に認められる。類品に、取っ手を持たない多彩釉多連皿が知られており、塩や胡椒などの調味料入れ、あるいはオリーブ、ナツメヤシの実、ナッツ類やピクルスなどのオードブル入れであったとされる。