旧松坂屋大阪店(髙島屋東別館)
キュウマツザカヤオオサカテン(タカシマヤヒガシベッカン)
概要
旧松坂屋大阪店(髙島屋東別館)は、戦前大阪の中心的な商業地区であった堺筋に面して建つ。鉄骨鉄筋コンクリート造で、戦前の百貨店としては最大級の規模を誇り、荘重な都市景観を創出している。昭和3年から12年にかけて3期にわたって増築を重ね、商業建築が大規模化していく過程が知られることも重要である。アーケードやエレベーターホール等に意匠を凝らし、防火対策や設備も充実させた。百貨店建築を数多く手がけた鈴木禎次(すずきていじ)の現存作品として価値が高い。