大日本国防婦人会たすき
だいにほんこくぼうふじんかいたすき
概要
女性の軍事援護団体だった大日本国防婦人会のたすきである。白地の布に黒字で「大日本國防婦人会」と書かれる。
大日本国防婦人会が活動した昭和7年(1932)から同17年の物であり、大日本国防婦人会に所属の証として身に付けられ、慰問袋・千人針の作成、傷病兵の慰問など活動は多岐に渡った。
【大日本国防婦人会】
昭和7年(1932)10月24日、軍部の総力戦体制・国防国家体制作りに全面的に協力する趣旨で設立された我が国最初のファッショ(イタリア語で「束」「集団」を意味)的婦人団体。前身は大阪国防婦人会である。軍事援護事業だけでなく「伝統的日本婦徳の鼓吹」をスローガンに大衆婦人の精神教化に威力を発揮し、軍部を背景として家庭婦人や労働婦人の組織となった。同12年の日中戦争開始後は、銃後後援強化活動・消費節約廃品回収運動・毛布献納運動などを出征軍人歓送迎事業と共に精力的に展開した。
本県では同9年頃から市町村単位で結成したが、同17年に愛国婦人会・大日本連合婦人会と共に大日本婦人会への統合で解散した。
<参考>
・国史大辞典編集委員会編『國史大辞典』第8巻,吉川弘文館,1987
・HP「富山大百科事典 電子版(平成27年9月25日アクセス)