宇治茶の生産・販売用具
うじちゃのせいさんはんばいようぐ
概要
本件は、近世末期から昭和40年代まで使われていた宇治茶の生産と販売に関する用具の収集である。
生産用具は、茶農家や茶問屋が、茶樹を栽培して、茶摘み、茶蒸し、乾燥を行い、一次加工の荒茶に仕上げるまでの用具と、荒茶を選別し、製品に仕上げて出荷するまでの用具である。生産用具には、覆下栽培法と呼ばれる茶の栽培法に用いた用具や、「青製」や「宇治製」と呼ばれる茶葉の手揉み作業で用いた、宇治ならではの製茶用具が収集されている。一方、販売用具は、商売用具、計算・計量用具、印章などで、なかでも印章は、茶の銘柄を刻印した印判などが数多く収集されている。