神戸名所之内 蒸気車相生橋之景
こうべめいしょのうち じょうきしゃあいおいばしのけい
概要
神戸名所之内 蒸気車相生橋之景
こうべめいしょのうち じょうきしゃあいおいばしのけい
長谷川貞信II(小信) (1848-1940)
明治7年頃/1874年頃
紙本木版色摺
大短冊判横
1枚
来歴:池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館
参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
明治7年、神戸―大阪間に鉄道が開通しました。新橋―横浜間に続き、日本で2番目の開通でした。相生橋は、その際に神戸駅の東に設けられた跨線橋(こせんきょう、鉄道をまたぐ橋)です。鉄道開通当時、機関車はイギリス製、機関士もイギリス人で、神戸―大阪間を1日8往復、70分かけて運転していました。相生橋は神戸の名所となり、汽車を見物しようとする人々で賑わいました。この錦絵にも、汽車が橋の下を通るのを一目みようと詰め掛けた人々の姿が描かれており、相生橋の人気ぶりを物語っています。左手奥に見える建物は、神戸駅です。相生橋は、昭和6年(1931)の省線高架化にともなって廃止されました。【近代の神戸】【近代の神戸】
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