篆書八言聯
てんしょはちごんれん
概要
【1枚目】
呉大澂@ごたいちょう@が石鼓文@せっこぶん@から文字を集めて、蘇州(江蘇省)にある芸圃@げいほ@という庭園の池のほとりに題して書いた対聯です。呉大澂は、清時代中期より盛行した金石学・文字学に精通し、書画篆刻を善くしました。本作は縦の流れを意識してか、小篆@しょうてん@のように縦長の造形に変えています。
【2枚目】
古銅器の拓本の収集家でもあった呉大澂@ごたいちょう@は、そこに見られる金文@きんぶん@の研究に尽力しました。収蔵した拓本を編集し考釈を付した図録『愙斎集古録@かくさいしゅうころく@』や、拓本から摸写した文字を「説文」順に配列した字書『説文古籀補@せつもんこちゅうほ@』などの大著は、金文研究に大きく寄与しました。