文化遺産オンライン

「富山県高岡市 物産案内」

とやまけんたかおかし ぶっさんあんない

概要

「富山県高岡市 物産案内」

とやまけんたかおかし ぶっさんあんない

その他 / 明治 / 富山県

富山県高岡銅器・漆器売店(東京上野不忍池観月橋西詰南入/三重県津市 停車場前)

とやまけんたかおかどうき・しっきばいてん

富山県高岡市

明治39~40年頃/1906~07年頃

紙・四ツ折・印刷(1色刷)

縦17.4cm×横38.6cm

1枚

富山県高岡市古城1-5

資料番号 1-03-169

高岡市蔵(高岡市立博物館保管)

高岡市の伝統産業である、高岡銅器・高岡漆器の製造販売店(全27店)の案内リーフレットである。銅器は21店と写真2点、漆器は11店と写真1点が掲載されている。そのうち6店が「銅漆器商」である。それ以外は1店のみで、「高岡市鴨嶋町/専売特許/覚眠錠製造元/二上外次郎」である(この現物資料は当館蔵)。
年代の明記は無いが、前書きに「今回東京勧業博覧会及第九回関西府県連合共進会の開催せらるゝを好機とし、各本館出品の外、特に左記の箇所に売店を設け…」(筆者一部改編)とあるので、この二つの博覧会があった明治40年(1907)、またはその前年頃と推察される。
 発行の富山県高岡銅器・漆器売店の住所の「東京上野不忍池観月橋西詰南入」は、明治40年3~7月に、東京上野公園を会場に開催された、東京勧業博覧会(主催:東京府)のための販売所である。同様に「三重県津市停車場前」は、同年4~5月に三重県津市(偕楽公園)を会場に開催された、第九回関西府県連合共進会のための販売所である。
 前書きには「今や全国各地に販路を拡張し、且つ欧米清国等へ盛んに輸出するを得て、年々の産額は実に銅器壱百万円、漆器三十万円を降らざるの好況」とある。またいずれも高岡市の銅漆器業界を代表する著名店であり、当時の活況を伺い知ることのできる資料である。

関連作品

チェックした関連作品の検索