彩漆双鶏草花文手付茶櫃・銘々皿
いろうるしそうけいそうかもんてつきちゃびつ・めいめいざら
概要
茶櫃:径32.2cm×高12.4cm(取っ手含む26.5cm)
取り込み盆:径30.9cm×高2.2cm
銘々皿:各 縦13.4cm×横13.2cm
高岡市横田町出身の漆芸家・伏間金峰が制作した手付茶櫃である。
茶櫃の蓋表には、雌雄の鶏と3種の菊が彩漆と蒔絵で、側面にはタンポポやすみれなどの草花が彩漆で描かれている。茶櫃内に収められる取り込み盆には、桐に鳳凰が蒔絵で描かれており、菊・ユリ・アサガオなどの花が彩漆で描かれた菓子取5枚と共箱が付属している。
伏間金峰〔生没年:明治24年(1891)~昭和51年(1976)〕
高岡市横田町出身の漆芸家。本名は政次。富山県工芸学校で2年間学び、父・常次郎に師事して蒔絵技術を修業した。昭和18年(1943)には、富山県漆器商工事業協同組合表彰、同43年には高岡市伝統工芸産業技術保持者の指定を受けた。同48年には、勲六等瑞宝章叙勲を受けた。
〔参考:『高岡三代名作美術展』(高岡市立美術館・高岡市立博物館、1989年)〕