アジア新図
あじあしんず
概要
アントウェルペン(アントワープ)の地図作者オルテリウスが作ったアジア図。1610年代頃の地図帳に収載されたものと思われる。
日本・朝鮮および東南アジアがユニークな姿で描かれている。ポルトガル人地図作家ヴェリュの日本図にのっとって、日本を楕円形に描いているが、蝦夷地(北海道)は描かれていない。ちなみに、朝鮮は欠片も描かれていない状況である。
ただし、琉球は「Lequiho Grande」(大琉球)として描かれている。西から東へ向かってきたヨーロッパ人にとっては、日本よりも、まず独立国琉球王国の存在の方が身近だったと考えられる。海中に帆船が2艘描かれている。