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聚楽第行幸和歌巻

じゅらくだいぎょうこうわかかん

概要

聚楽第行幸和歌巻

じゅらくだいぎょうこうわかかん

/ 江戸

烏丸光広筆

江戸時代・17世紀

彩箋墨書

1巻

 ところどころ、斜めに色の切り替わった紙に和歌が書かれています。紙の上を筆が進むさまを、目で辿ってみてください。文字の大小や間隔のあけ方など、踊るような奔放なリズムで書きすすめられています。これは、江戸時代の公家、烏丸光広が晩年に筆をふるったもの。烏丸光広は 、和歌、書画、茶道などに精通した、当時のいわば文化人でした。さて、ここにはどんな和歌が書かれているのでしょうか。
 タイトルにある「聚楽第」とは、豊臣秀吉が京都に築いた城郭風の邸宅です。周囲を濠で囲み、たいへん豪華に造られた聚楽第は、秀吉のパワーを世に知らしめる存在でした。とりわけ、完成した2年後の天正16年(1588年)には後陽成天皇が行幸、つまり邸宅を訪れたことで、さらに秀吉の威力が示されました。この天正行幸の記録「聚楽第行幸記(じゅらくだいぎょうこうき)」は当日の様子が詳細に分かる貴重な一次資料です。催された和歌会についても、出席者や彼らが詠んだ歌が記録されており、烏丸光広はそれを元に後年、この作品をのこしました。

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キーワード

光広 / 烏丸 / 和歌 / 聚楽第

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